ChatGPTとCodexをブログ運営で併用していると、「どちらに何を頼めばよいのか」と迷うことがあります。記事の下書き、ファイルの作成、レビュー、公開前の確認を、全部同じ場所で行うべきかも悩みやすいところです。
私の現在の運用では、ChatGPTとCodexのどちらが優れているかを決めているわけではありません。記事制作の工程ごとに役割を分け、最後に人間が確認する地点を残しています。
この記事では、現在の個人ブログ運営で実際に行っている、ChatGPT → Codex → ChatGPTレビュー → Codex修正 → 人間確認という流れを紹介します。
現在の記事作成フロー
私が新しい記事を作るときは、おおむね次の順番です。
- ChatGPTで検索意図、企画、構成、確認事項を整理する
- ChatGPTでCodexへ渡すタスク依頼文を整理する
- CodexでKnowledgeや既存ファイルを確認し、MarkdownとHTMLを作る
- 完成原稿をChatGPTへ戻し、作成時とは別の視点でレビューする
- レビュー内容をCodexへ渡し、既存ファイルを修正する
- 最後に人間が実体験、事実、公開可否、リンク、実表示を確認する
- はてなブログで公開するかどうか、公開操作を人間が判断する
役割を分ける目的は、作業を無条件に自動化することではなく、確認地点を作ることです。
ChatGPTで記事を書く前の整理をする
最初にChatGPTへ相談するのは、本文をいきなり書かせるためではありません。検索している人が何を知りたいのか、今回の記事でどこまで扱うのかを整理するためです。
たとえば、読者の悩み、既存記事との差分、中心に置く実体験、事実確認が必要な箇所、内部リンクの文脈、今回扱わない範囲を確認します。
この段階で、一般論だけの記事になりそうなら、構成を狭めます。逆に、実際の運用で説明できる工程があるなら、そこを記事の中心にします。
ChatGPTでは、記事を書く前の「何を書くか」と「何を書かないか」を先に整理しています。
ChatGPTでCodexへの指示を整理する
記事の方向性が決まったら、Codexに渡す依頼文を整理します。ここで決めるのは、今回の作業で変わる対象、作業範囲、必要な成果物、対象外の操作、完了条件です。
たとえば新規記事なら、対象サイトと記事ID、参照するKnowledgeや既存記事、作成するMarkdownとHTML、内部リンクの条件、公開やGit操作を行わないことを明記します。
依頼文を整理する段階で大切なのは、長くすることではありません。Codexが今回判断すべき情報と、すでに別の管理ファイルにある情報を分けることです。
ChatGPTは、Codexが作業を始める前の依頼の境界を整える役割です。
Codexで既存ファイルを参照しながら記事を作る
依頼内容がまとまったら、Codexで実際の記事ファイルを作成します。対象サイトのAGENTS.md、自分で管理しているKnowledge、記事台帳、既存記事の管理形式を確認し、MarkdownとHTMLを整えます。
見出し階層、目次、マーカー強調、関連リンク、未確認事項の分離も、この段階で確認します。Codexがファイルを作成したことと、その内容をそのまま公開できることは同じではありません。ここでの成果物は、次のレビューへ渡す原稿です。
Codexでは、既存のルールとファイルを参照しながら、読者向け原稿と管理用ファイルを形にします。
完成原稿をChatGPTで別視点からレビューする
Codexで原稿が完成したら、その原稿をChatGPTへ戻してレビューします。作成したときと同じ前提だけで読み続けないために、工程をいったん切り離しています。
検索意図から外れていないか、実体験と一般論が混ざっていないか、根拠のない断定や誇張した効率化表現がないか、既存記事の説明を繰り返していないかを確認します。
必要に応じて、あえて原稿の弱いところを探す敵対的な見方もします。複数のAIを通せば正確になると考えているのではなく、作成時には見落とした前提を見つけるための確認です。
レビューでは、原稿を直す前に「その主張は本当に今回の材料から言えるか」を確認します。
レビュー結果をCodexへ戻して修正する
ChatGPTのレビューで修正点が見つかったら、指摘内容をCodexへ渡します。どのファイルのどの箇所を、なぜ直すのかを伝えます。
修正後は、指摘箇所だけでなく、意図しない変更が入っていないかも確認します。見出しを直した結果、目次のリンク先や内部リンクの説明がずれていないか、といった点です。
レビュー結果を修正へ戻すときは、指摘内容だけでなく、変更範囲と修正理由も一緒に渡します。
最後は人間が確認して公開する
原稿が修正された後も、公開前の確認は人間が行います。実体験、外部情報、公開可否、内部リンク、実表示、公開判断を確認します。
| 確認項目 | 人間が確認する内容 |
|---|---|
| 実体験 | 自分の経験として書かれている内容に事実と違いがないか |
| 外部情報 | 仕様や制度などを扱う場合に、出典と確認日が必要か |
| 公開可否 | 個人情報、ローカル環境、未公開情報が混ざっていないか |
| 内部リンク | URL、リンク先、設置位置、読者にとっての意味が適切か |
| 実表示 | PC・スマートフォンで表、ボックス、リンクが読みやすいか |
| 公開判断 | 今公開する記事か、保留・修正する記事か |
はてなブログへの貼り付けと公開操作も、人間が行います。
最後に公開するかどうかを決めるのは人間です。原稿が完成しても、公開が自動的に決まるわけではありません。
なぜ1つのAIだけで完結させないのか
1つのAIだけで記事作成からレビューまで完結させる方法もあります。私が工程を分けているのは、複数のAIを使えば正確性が保証されると考えているからではありません。
目的は、作成時とは別の確認地点を作ることです。AIを複数使っても、同じ誤った前提を採用する可能性はあります。レビューを通したから安全、正確、誤りがない、と断定することはできません。
複数AIの役割分担は、正確性を保証する仕組みではなく、見直す地点を増やすための運用です。
現在の役割分担まとめ
現在の私のブログ運営では、次のように役割を決めています。
| 工程 | 主な担当 | 役割 |
|---|---|---|
| 事前調査・検索意図整理 | ChatGPT | 読者の悩み、企画、構成、確認事項を整理する |
| Codexへの依頼整理 | ChatGPT | 対象、範囲、成果物、完了条件を明確にする |
| 記事作成・HTML作成 | Codex | Knowledgeや既存ファイルを参照して作成・修正する |
| 別視点レビュー | ChatGPT | ずれ、断定、重複、読みづらさを確認する |
| レビュー反映 | Codex | 指摘箇所を既存ファイルへ修正する |
| 最終確認・公開判断 | 人間 | 実体験、事実、リンク、表示、公開可否を確認する |
これはChatGPTとCodexの製品としての絶対的な使い分けではなく、現在の私が個人ブログの記事制作を進めやすくするために決めている配置です。
「ChatGPTかCodexか」ではなく、工程ごとに何を任せ、どこで人間が確認するかで考えています。
